聖セシリア小学校
季節のおたより
6月のおたより校長 渡辺 勝之 

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   5年生の自然教室、3年生の森の学校、マリア祭、そして青葉祭と、盛りだくさんの聖母月が過ぎました。マリア祭では、聖母月のよいふりかえりとまとめができたと思います。祈りと献金への取組みを通して、世界の恵まれない子どもたちへの思いが育っていくことを願っております。
   6月は“聖心(みこころ)の月”です。『ルカによる福音書』には、百匹の羊を持っている人がいて、その一匹を見失ったとすれば、九十九匹を野原に残して、見失った一匹を見つけ出すまで捜し回る、という有名なたとえ話(15章4~6節)があります。「どこまでもともにいてくださる神」という存在を象徴的に伝えている話ではないかと思います。
   以前、ある神父様から、「ともにいる」ということには三つの次元があるというお話を伺いました。
   第一は単に、人数合わせによるもの。つまり数があえばよいというものです。「だれでもいいから」ということです。
   第二は、能力や才能の関係でその人がどうしても必要だという場合があります。しかし、私たち人間の能力や才能は、いずれは選手交代できる値打ちにすぎません。
   そこで第三は、「かけがえのないもの」ということです。選手交代のできない絶対的な値打ち、それは愛です。「神が私たちとともにいてくださる」というのはこの第三の段階であって、神様は私たち一人ひとりを、絶対に他者と交代することのできない、かけがえのない存在として愛してくださるということなのです。
   ところで、私たちは普段、家族のように近い関係にある人ほど、「いる」ということをそれほど意識しないものです。「いる」のが当たり前になってしまっているからでしょう。しかし、いなくなってはじめて、その方がどれほどかけがえのない大切な存在だったかということに気付かされることがあります。
   聖心の月にあたり、聖書が伝えるイエスの姿から、家族、親戚、学校、会社、友人などの様々な人間関係の中で、「愛情によってともにいる」ということの意味と価値を改めて、深く味わってみたいと思います。

5月のおたより校長 渡辺 勝之 

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   聖セシリア小学校を囲む木々の青葉、若葉に風薫る季節を迎えました。1年生は、お弁当に加えて平常授業も始まり、少しずつ新しい環境に慣れてきたようです。中休みや昼休みには、お友だちや上級生と楽しそうに遊ぶ微笑ましい姿が見られるようになりました。
   さて、毎週月曜日は、学年毎に聖堂で朝礼を行っていますが、今年度最初の聖堂朝礼は6年生を迎えて行いました。朝の祈り、聖歌に続き、聖書の次の箇所が朗読されました。
  
    愛は忍耐強い。愛は情け深い。ねたまない。愛は自慢せず、高ぶらない。礼を失せず、
    自分の利益を求めず、いらだたず、恨みを抱かない。不義を喜ばず、真実を喜ぶ。
    すべてを忍び、すべてを信じ、すべてを望み、すべてに耐える。
    愛は決して滅びない。
    それゆえ、信仰と、希望と、愛、この三つは、いつまでも残る。
    その中で最も大いなるものは、愛である。
  (コリントの信徒への手紙一13章4~8a、13節)

   聖セシリアの建学の精神において心の糧とされている「信じ、希望し、愛深く」のもとになっている聖句です。「愛の賛歌」としてもよく知られていますので、お聞きになられたことのある方も多いのではないでしょうか。高学年の子どもたちが、このような格調高い言葉で新年度をスタートすることには、大きな意味があると思います。健康な体の成長によい食物が必要であるように、健全な心を育てるにはこのような“心の糧”と言われる言葉やよい体験が必要です。
   5月は、聖母マリアを慕い、聖母の姿に倣う月です。“聖母月”として、教会でも古くから親しまれてまいりました。校庭のマリア様は両手をいっぱいに広げて、元気いっぱいに遊ぶ子どもたちにほほ笑みかけ、いつくしみ深く包み込みます。今年のマリア祭は5月26日に行われます。宗教の授業では、全学年で聖母の汚れない心を表す白い百合の花を作り、祈り・献金と共にささげます。本校伝統のマリア祭を通して、一人ひとりが聖母の心にふれることができることを願っております。

4月のおたより校長 渡辺 勝之 

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   3月下旬から桜の開花の便りが聞かれるようになり、お花見を楽しまれた方もおられたことでしょう。今年も美しい春の季節が巡ってまいりました。
   お子様のご進級、おめでとうございます。一つ上の学年に進級した子どもたちが元気いっぱいの笑顔で登校して来てくれました。本当にうれしいことです。本日、喜びと感謝のうちに2017年度の始業式を迎えることができ、いよいよ新年度が始まったという実感が湧いてまいります。
   卒業生を送り出してしばらくさびしい雰囲気が漂っていた校舎でしたが、明日はいよいよ新1年生が入学してまいります。真新しい制服に身を包んだ小さな弟・妹たちとの出会いを、子どもたちも教職員も心待ちにしています。
   新年度のこの時期は、何もかもが新たに始まるような印象を受けがちですが、それはリセットということではありません。子どもたちが聖セシリア小学校でこれまで一つひとつ積み重ねてきたことの上に、新しいものをまた少しずつ積み上げていくという地道な営みは、今までと変わることなく続きます。どんなに時間がかかっても、忍耐強く土台を築いていくことができるよう、ご家庭と学校とで励ましながら支援してまいりましょう。聖セシリア小学校で築く土台は幸せの土台です。目に見える物質的な価値ではなく、「信じ、希望し、愛深く」という目には見えない心の糧を、土台の中心に据えていくことができるよう、導いていきたいと思います。
   今年は4月16日に復活祭を迎えます。世界中が喜びに包まれるこの時期、キリストの生き方に改めて思いを寄せ、たくさんの恵みに感謝しながら、希望と喜びをもって新年度の一歩を踏み出して行きたいと思います。教職員一同、聖セシリアの教育精神を学校生活のあらゆる場面で実現していくことができるよう、努力してまいります。
   今年度も変わらぬご理解とご支援をお願いいたします。