真夏の風物詩ともいえるセミの鳴き声の中心が、アブラゼミからミンミンゼミ、そしてツクツクボウシへと変わっていくとともに、夕方になると、スズムシなどの鳴き声も目立つようになりました。まだまだ暑い日が続きますが、季節は少しずつ変わってきているようです。
長い夏休みが終わり、学校に子どもたちの元気な声が戻ってきました。夏休み中に旅行をしたり、キャンプなどのアウトドアを楽しんだりしたご家庭も多かったと思いますが、今年の夏はテレビの前で「パリ・オリンピックで盛り上がった!」というご家庭も多かったのではないでしょうか。連日のように繰り広げられる熱戦や選手の笑顔、涙、試合後のインタビューなど、たくさんの感動がありました。将来、オリンピック選手になりたいと思った子もいたことでしょう。
このオリンピック選手の多くは「メンタルドクター」つまり選手のメンタル面だけを支えるスポーツドクターをつけているということ聞きました。これは運動の能力や技術もさることながら、選手のメンタルの状態によって成績が大きく変わってくるからだそうです。高い運動能力や技術を持っていても、競技当日にメンタル面で問題がある場合は、その人本来のパフォーマンスを発揮することができないそうです。その逆でメンタルが安定している、いわゆる「機嫌のよい状態」のときに競技当日を迎えると、その人が持っている能力以上の力を発揮することもできるそうです。このように「機嫌のよい状態」をどれだけ維持できるかがオリンピック選手にとって、とても大切だということです。
この「メンタルの大切さ」は子どもたちにとっても同じです。機嫌がよい状態のときは、学習面だけでなく生活面でも前向きになれますが、機嫌が悪いときは何をするのも億劫になってしまいます。
私たち教職員は「子どもたちのメンタルドクター」でなければいけないと考えています。子どもたちが笑顔で元気に過ごせるように、一人ひとりが持っている力を最大限発揮できるように、教職員一丸となって全力でサポートしていきたいと思います。