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校長ブログ(11月)

 先日の全校児童による避難訓練では3名の消防士に来ていただいて起震車による地震体験を行いました。起震車での体験をした後は、泣きそうな子どもも少数いましたが、多くは、ほっとしたのか、スリルが楽しかったのか、笑顔でした。この起震車では、過去に実際に起こった地震を再現することができます。私も100年前の関東大震災の揺れを体験しました。下から突き上げるような揺れの中、椅子に座っていることすら困難でした。

 2011年3月11日の午前、本校では卒業感謝のミサが行われました。学校行事は卒業式を残すのみとなり、少しほっとした気持ちでいたところでした。それから数時間後の午後2時46分、東北で大震災が発生しました。児童は校庭に避難し、その後、八角堂に移動して保護者の引き取りを待ちました。翌日の10時過ぎに最後の児童を引き渡しました。今でも、あの緊張した一日を鮮明に思い出します。

 あれから12年が経ちます。現在、在籍する児童はこの時、まだ生まれていません。科学者・寺田寅彦の「天災は忘れたころにやってくる」という教訓を語り継がなければなりません。災害に対して正しい恐れを持ちつつも、防災への対策と訓練を地道に続ける必要があります。







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