先日、早帰りの電車で、昨年の秋に編入した子どもと一緒になりました。新しく始まったセシリアでの生活について尋ねると、「セシリアに来てから、いいことがいっぱいあります。それは毎日お祈りをしているからだと思います」という返事でした。「それはすごくうれしい」とこたえました。
本校の朝のお祈りは「主の祈り」「アヴェ・マリアの祈り」「栄唱」を唱えます。その後、昼食時の「食前・食後の祈り」、終礼時の「帰りの祈り」と続きます。朝のお祈りはカトリック教会共通のお祈りで、言葉が少し難しいのですが、1年生もきちんと唱えることができます。子どもたちが小さな手を合わせてお祈りする姿は美しいです。
詩人の高田敏子さんが書かれた「浅草観音」という詩を記します。
浅草観音
神さまや 仏さまが/ほんとにいらっしゃるかどうか―― でも あの合掌したときの安らぎは/どこからくるのでしょう 右の手の悲しみを/左の手がささえ 左の手の決意を/右の手がうけとめる その上を流れる静かな時間
こうした姿勢を教えて下さったのは/どなたでしょう
ふりむくと青い目の外人さんも/手を合わせて……
小さな小さな観音さまと/なにをお話したことやら