「じゅぎょうのとき、えんぴつやけしごむをおとしてしまいました。『おちたよ』と、言われました。うれしくなって『ありがとう』とかえしました。とってもうれしかったです。」
2年生が国語の授業で「うれしかった言葉」について書いた短文です。ほかに「ありがとう」「ナイス」「おかえり」「おめでとう」などがありました。
「愛語能く廻天の力あることを学すべきなり」(あいごよくかいてんのちからあることをがくすべきなり)とは、鎌倉時代の禅僧、道元の言葉です。愛語とは、愛あるやさしい言葉をかけること。愛語には、天地をひっくり返すほどの力があるという意味です。
子どもたちと接していると、言葉のかけ方や選び方でその反応がずいぶんと違ってきます。愛ある言葉には、相手を癒し、勇気づけ、前向きにさせる力があります。「おちたよ」の中にあるやさしさに気づいた心もあたたかです。