校長ブログ(9月)
2026.09.18
校長ブログ
夏休みが明け、授業が始まって10日ほどが経ちました。例年なら、まだまだ残暑の厳しい時期ですが、今年は雨の日が多く、子どもたちはなかなか外遊びを楽しむことができません。室内で過ごす日が続いています。
本校には、グラウンドの状態が悪く、外で遊ぶことができない日に、玄関ポーチに「赤旗」を立てるという、昔からのしきたりがあります。子どもたちにとって、この赤旗は、グラウンドで遊べるかどうかを知らせる大切なサインです。玄関に赤旗が立っているのを見ると、「今日も外で遊べないのか……」と、みんながっかりします。雨の日に、ほんの少し晴れ間がのぞくと、「もうグラウンド大丈夫なんで、赤旗どけてください!」と頼みに来る子どももいるほどです。中休みや昼休みに赤旗が立っていない日は、堰を切ったように、うれしそうにグラウンドへ走っていきます。
この「赤旗」は、私が知る限り、もう30年以上も続いています。子どもたちにとって当たり前の風景となっている赤旗ですが、そろそろ色あせてきたなぁと思う頃になると、不思議なことに、いつも新しい赤旗が届きます。いつもと変わらぬ、手作りの赤旗。それが、そっと玄関受付に置かれているのです。この赤旗を縫ってくださっているのは、本校の卒業生のお母様です。もうお子さんが卒業されてから20年近く経つというのに、在学当時と変わらぬ思いで、今も定期的に新しい赤旗を届けてくださっています。 そのお気持ちを思うと、本当にありがたく、胸が温かくなります。
秋も終わる頃、グラウンドがイチョウの落ち葉でいっぱいになると、卒業生の保護者の方々が集まってくださいます。竹箒や熊手を手に、落ち葉を掃き集めてくださるのです。「そこまでしていただいて……」と恐縮しながらお礼をお伝えすると、「先生、落ち葉掃きを理由にセシリアに遊びに来られるから、楽しいんでーす」と、笑顔でおっしゃってくださいます。その言葉に、また心が温かくなります。
手作りの赤旗も、秋の落ち葉を掃く竹箒からも、長い年月を経ても変わることのない「セシリア愛」を感じます。多くの方に愛していただき、支えられていることを感謝しながらその「あたたかさ」を大切にしていきたいと思います。
そして、今このセシリアで過ごしている子どもたちにも、いつでも「セシリアに帰ってきたい」と思ってもらえるような、「港」のような学校であり続けたいと思います。
